はじめに北海道で発生した大規模な地震は甚大な被害が発生しております。地震によりお亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げます
職業柄 北海道にあるデータセンターの状況が心配で調べてみた。ネット検索でヒットしたのは下記のデータセンターです
martCloudデータセンター 北海道データセンター 北海道 NTTコムウェア株式会社 2008
北海道データセンター 北海道 東日本電信電話株式会社 2010
石狩データセンター 北海道 石狩市 さくらインターネット株式会社 2011
HBAシステムビル 北海道札幌市 株式会社HBA 2003
札幌データセンター 北海道札幌市 ソフトバンク株式会社 2002
NEC北海道データセンター 北海道札幌市 日本電気株式会社 2012
北海道データセンター 北海道札幌市 富士通エフ・アイ・ピー株式会社 2003
H-IXデータセンター 北海道札幌市 ほくでん情報テクノロジー株式会社 2001
S.T.E.P札幌データセンター 北海道札幌市 北海道総合通信網株式会社 2017
その中でも最大規模を誇る さくらインターネットの石狩データセンター そのデータセンターは北海道という利点を活かして外気でセンター内を冷やすことができるのです そんなデータセンターの電源喪失により自家発電でデータセンターを稼動させている様子が案内からわかります。
下記は地震発生当日の案内で自家発電で継続的にデータセンターを稼働し続けているとアナウンスがあります。
9月06日03時08分頃に発生した地震による弊社サービスへの影響について
2018年09月06日掲載障 害 発 生 の お 知 ら せ
さくらインターネット株式会社
平素よりさくらインターネットをご利用いただき、誠にありがとうございます。
9月06日 03時08分頃に北海道地方を中心に発生した地震により、弊社サービスの
一部に影響が発生しておりますので、以下の通りご報告いたします。
ご利用中のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び
申し上げます。< 記 >
発生日時 : 2018年09月06日03時08分 –
影響範囲 : 石狩データセンター収容サービス
影響内容 : 現在、弊社石狩データセンターへの北海道電力による特別高圧送電が
停止(停電)しております。石狩データセンター収容サービスにつきま
しては、自家発電設備により正常に稼働を継続しております。なお 09月06日03時08分 – 07時44分 にかけて、弊社UPS設備の障害に
より、さくらの専用サーバの一部にサービス停止が発生しておりました・さくらの専用サーバ 石狩リージョン 第2ゾーンの一部
http://support.sakura.ad.jp/mainte/mainteentry.php?id=24775該当するサービスをご利用中のお客様には大変ご迷惑をおかけ
しましたこと、重ねてお詫び申し上げます。———————————————————————
2018年09月06日
07時00分 : 引き続き、自家発電設備によりサービスを継続しております。
なお石狩データセンターは、非常用発電機の48時間連続稼働が
可能となる量の重油を備蓄しております。08時13分 : 影響内容を更新いたしました。
地震発生より一部サービスにおいて発生しておりました電源障害が
復旧いたしました。現在、石狩データセンターは自家発電設備により
正常に稼働を継続しております。09時40分 : 自家発電設備により正常稼働が継続されていることをご報告いたします。
11時00分 : 自家発電設備により正常稼働が継続されていることをご報告いたします。
12時00分 : 自家発電設備により正常稼働が継続されていることをご報告いたします。
13時00分 : 自家発電設備により正常稼働が継続されていることをご報告いたします。
14時00分 : 自家発電設備により正常稼働が継続されていることをご報告いたします。
15時00分 : 自家発電設備により正常稼働が継続されていることをご報告いたします。
以前勤めていた会社で群馬県内にある某データセンターで仕事をした事がありましたが、こちらのデータセンターでも電力は2系統そして非常用自家発電機で電源喪失の対策を行なっていた現在も同じであると思うが問題は自家発電機の燃料である。さくらインターネットは48時間の無給油での発電が可能なようですが、この48時間以内に追加の燃料を確保できなければ最悪の場合は電源を失い全てのサーバ・データセンターのそのものが使えなくなる。私が仕事をしていたデータセンターは優先的に燃料を供給してもらう契約を結び対策を取っているが、さくらインターネットはどうなんでしょうか?
(2018年9月7日0時26分追記)
北海道電力より、石狩データセンター稼働に必要な電力量の約50%の電力供給が9月7日0時26分から再開されました。
これに伴い、非常用発電設備についてはより長い時間の稼働が行える見込みとなりました。なお、非常用発電設備の燃料につきましては、国および経済産業省のご支援をいただきながら確保に向けて調整を進めております。
今後の状況の変化につきましては、引き続き随時お知らせいたします。
上記のアナウンスが掲載されました。
その後、9月8日には下記の案内がありました。
追記(2018年9月8日14時30分)
北海道電力からの電力供給が回復したため、9月8日12時30分より復電作業を開始し、14時5分に非常用発電設備の稼働を停止いたしました。
しかしながら全道的に電力が不足している状況が続いております。
輪番停電などに弊社も協力していくとともに、不測の事態に備え、非常用発電設備の再稼働を視野にいれた体制を継続いたします。
北海道電力も最大規模の火力発電所が機能停止してしまいましたが稼働する火力発電所などを再稼働させて札幌など一部への電気の供給が再開されたそうです。さくらインターネットも約50%の電力供給を受ける事ができるとのこと これで48時間というリミットが伸びることになりますよね。気になる点は非常用発電機の燃料について国と経済産業省の支援とある。さくらインターネットは民間企業との間で優先給油の契約をしていないのだろうか?気になるなぁ
そして首都圏は何も変わらない朝を迎えようとしているが、明日は我が身であることを再認識すべきである東日本大震災は過去の話になり始めていますが、今後30年間で東日本大震災と同等もしくはそれ以上の地震が起きる可能性が高い確率である関東・東海地域 北海道・東北以上に大規模な施設・企業が多く日本経済への影響も大きいはずです。
驚いたのが北海道の全域停電でも携帯電話網は稼働しているようで電源車からスマートフォンなどへ充電する方が多いことです。東日本大震災の際は携帯電話の基地局のバッテリーが持たないために数時間・当日中に携帯電話が使い物にならなくなった。その経験が活かされ基地局の電源確保として対策されたのでしょうね
最近、自然災害が目立つ日本国内 みんなで協力しながら良い方向へ向かいましょう。