過日、社内の情報システムを管理していた方と一緒にMTGに参加した際のお話です。ちなみに社内の情報システムの管理を形だけ引き継いだのは私だったりします。
前任の管理者「私はクラウドは認めてないんですよ。以前にクラウドが大規模障害で全停止した影響でサーボスが顧客に提供できず大損害を被った」
確かに事実だけど・・・ それってオンプレだろうがクラウドだろうが起きうる事だと思うんです。以前に比べればオンプレの物理ハードも性能や信頼性が飛躍的に向上したと思います。
私が2002年W杯日韓共同開催が決定して日本中がサッカーブームになっていたような頃ですが、UNIXサーバに搭載されていたHDDも電源もファンも壊れまくってた記憶があるし、大きな冷蔵庫3台分ぐらいあるディスクアレイ装置も月に数本HDDが故障していた事を考えると最近のサーバ類は壊れにくくなっているのは確かです。
その頃のサーバは信頼性を高めるために物理装が二重化されていて電源装置も活性保守(電源ON状態)で交換出来たしHDDはミラーリングで壊れたHDDを手で抜いて新しいHDDを挿入して再同期させていた。その頃と今は大して差はない気がする。装置としての信頼性は高くなってるけど、相変わらず人の設定ミスだったりで人的な障害が昔よりも目立つようになった。
そうな感じなもんで信頼性は結局は人である。そして可用性は保険でしかなく、自衛する術を講じても思わぬ所で破綻したりする訳です。
万能ではないから補うために新しい技術が作られて、それをネタに稼ぐのがIT業界ではないでしょうか?
冒頭で「クラウドは信じていない」と前任の管理者が発言した内容をのせましたが、私はクラウドだろうがオンプレだろうが壊れる時は壊れるしヒューマンエラーでシステムが停止する事だってある。そう常に考えている。
20年程サーバだぁネットワークだストレージと様々な機器を運用した経験がある。この間に性能は10倍20倍と性能が上がっているが、変わらないものがある「人が動いている」そうサーバちゃん達は人が居ないと動きません
結論はオンプレでもクラウドでも可用性や信頼性を得るための構成を組んで、もし障害が発生した場合には人の手で復旧させる事になる。
ただ、自前で高価な機器構成を組むよりも その何十倍もの費用を投資され作られたクラウドサービスを利用する方がシンプルではないでしょうか?